35) 春雷 

悟空 : (ヒク…)雨のニオイがする
八戒 : 雨ですか?
悟空 : うん、八戒急ご
八戒 : はい、分かりました
悟浄 : さすが、野生ザル
悟空 : 大きなお世話だ、バ河童

 そしてひとしきりの騒動の後、とある町のとある宿

―――― カッ!

悟浄 : おー、空も派手だねぇ
八戒 : 春の嵐ですね
     そろそろ、食事にしましょうか
悟浄 : そだな

 コンコン

八戒 : 三蔵悟空、食事に行きませんか?
     (カチャ)あれ、悟空?
三蔵 : 今、寝たとこだ
     朝まで目を覚まさねぇ、お前らだけで喰ってこい
八戒 : あ…あ、じゃぁ何か軽いものでも持ってきます
三蔵 : ああ

悟浄 : 何、猿ってば寝てんの?
八戒 : ええ、調子でも悪かったんでしょうか…
     そういえば、さっき随分、町まで急げって慌ててましたよね
悟浄 : あーそういや、そうだなぁ
     ま、三蔵に任せときゃいんじゃねーの
     ペットの世話なら喜んですんだろ

八戒 : 三蔵、あの…
三蔵 : 猿のことか
八戒 : ええ、どこか具合でも悪かったのでしょうか
三蔵 : 雷だよ
八戒 : は?カミナリ…ですか?


「この大バカ猿!雨ん中で遊んでんじゃねぇ」
「だって、空がピカピカしてキレイじゃん」
「ずぶ濡れで、風邪でもひかれりゃ、こっちが迷惑すんだよ
 それになぁ猿 ――― 雷が鳴ってん時に外に出ると、ヘソ取られちまうぞ」

「ヘソ?」
「ヘソを取られたら、腹に穴が開いて飯が喰えなくなるぞ」
「う、そ……やだ…ふぇ…さんぞ…やだ、よぉ」
「風呂入って、寝ちまえ」
「はい…さんぞ、一緒に居てくれる?」
「…仕方ねぇな」


八戒 : で、今でもそれを信じてるって訳ですか
三蔵 : まぁな
八戒 : はぁ〜何て言うか…
悟浄 : 素直っつーか、バカっつーか
悟空 : さんぞ…どこ
八戒 : はは、じゃ僕たちは失礼しますね
     行きましょう、悟浄
悟浄 : ああ

悟空 : さんぞ…
三蔵 : いいから寝ろ
悟空 : カミナリ、は…
三蔵 : もう居ねえよ
悟空 : ホント?でも一緒に寝てくれる
三蔵 : 仕方ねぇからな
悟空 : うん、さんぞ大好きだよ
三蔵 : ほら、寝ろ
悟空 : ん、おやすみなさい



おわっとけ





いやぁ〜今日のカミナリ凄かったっす
ピカッと光った途端に、ピカッと閃きました
花淋拝

   


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